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最終進化を遂げて戴冠したEG6型シビック

1993/JACCS-CIVIC(JACCSシビック[4輪/レーサー])

B16Aエンジンは230馬力を発生JTC最終年王者のEG6型シビック

Text/Racing on  Photos/HidenobuTanaka, i-dea

1993/JACCS-CIVIC(JACCSシビック[4輪/レーサー])

1993年全日本ツーリングカー選手権出場車 No.14 服部尚貴/金石勝智

スポーツシビックは前作グランドシビックと比べてさらに低く、急角度に寝かされたウインドウスクリーンが特徴。ホイールベースは70ミリ延長されている。フェンダー内に押し込まれた巨大なタイヤ&ホイールが目を引くが、外観上のシルエットは市販車SiRのまま。

スポーツシビックは前作グランドシビックと比べてさらに低く、急角度に寝かされたウインドウスクリーンが特徴。ホイールベースは70ミリ延長されている。フェンダー内に押し込まれた巨大なタイヤ&ホイールが目を引くが、外観上のシルエットは市販車SiRのまま。

1985年から93年まで開催された全日本ツーリングカー選手権(JTC)の最小排気量クラス(1600cc以下)にHondaは歴代のシビックを投入、クラス優勝を幾度も飾るなど大きな活躍を果たしている。

E-AT型、EF3/EF9型に代わって92年シーズン途中から投入されたのが、EG6型と呼ばれる5代目シビックである。市販車のキャッチフレーズは前作が「グランドシビック」だったのに対して「スポーツシビック」と名付けられるなど、デビュー当初からスポーティ性、レース色を前面に押し出したモデルであった。VTEC機構を備えた1600ccのB16Aエンジン搭載の最強グレード「SiR」も当初から設定されていた。当然、JTCでもライバルを封じてチャンピオンとなることを宿命づけられていたモデルと言ってよかった。

インパネ自体は大きくラウンドしたフォルムへと変わったが、メーターやスイッチ類などの配置は前作EF9のそれを継承しているコクピット。レッドゾーンは8000rpmである。右手前の赤いツマミはキルスイッチ。

インパネ自体は大きくラウンドしたフォルムへと変わったが、メーターやスイッチ類などの配置は前作EF9のそれを継承しているコクピット。レッドゾーンは8000rpmである。右手前の赤いツマミはキルスイッチ。

そしてこのJACCSシビックはJTC最終シーズンとなる93年に服部尚貴/金石勝智という若手ホープふたりが駆って年間4勝を挙げ、彼らにとって初のドライバーズタイトル、そしてHondaのメーカータイトル獲得を果たしたマシンである。 チームは準ワークス格とはいえプライベーターのムーンクラフトで、ホンダ陣営のワークスでありマシン開発も担っていた最強チーム、無限を最終戦で逆転しての戴冠劇であった。

 

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JACCS-CIVIC

JACCS-CIVIC[4輪/レーサー]

JACCS-CIVIC[4輪/レーサー]

SPEC

シャシー

全長×全幅×全高 4070×1695×1350mm
ホイールベース 2570mm
トレッド(前/後) 1475/1465mm
サスペンション
(前後とも)
ダブルウイッシュボーン
トランスミッション 5速MT
車体重量 810kg以上
ステアリング ラック&ピニオン
ブレーキ(前後とも) 油圧式ベンチレーテッドディスク

エンジン

型式 B16A
形式 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量 1595cc
ボア×ストローク(mm) 81.0×77.4mm
最大出力 230ps以上/8500rpm
最大トルク 19.5kg-m/8000rpm

その他

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